アトピー性皮膚炎に効果的なスキンケア方法

アトピー性皮膚炎に効果的なスキンケア方法

アトピー性皮膚炎とは何か

 
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
 
アトピー性皮膚炎は、皮膚の“バリア機能”(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下している状態です。そのために、日常生活における外から刺激や抗原生体に入った際に、抗体産生をはじめとした免疫反応を引き起こし得る物質のことの総称)がバリア機能の低下のために体内に入りやすくなっています。これらが体内の免疫細胞と結びつき、アレルギー性の炎症を引き起こします。これがアトピー性皮膚炎です。
 
また、アトピー性皮膚炎はかゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。そのためアトピー性皮膚炎には日常生活におけるスキンケアがとても大切です。本日はアトピー性皮膚炎の効果的なスキンケア方法である「清潔」「保湿」「刺激から守る」についてご紹介致します。 

アトピー性皮膚炎の効果的なスキンケア方法とは

1)皮膚を「清潔」に保つこと

アトピー性皮膚炎では、皮膚が乾燥して、バリア機能が低下しています。
入浴やシャワーで汗や皮膚の汚れを落とすことがとても大切です。
以下、皮膚の清潔を保つ日々のスキンケアのポイントです。
体を洗う時(入浴等) 

  1. 石鹸をよく泡立てる
  2. 泡は、逆さまにしても落ちないくらい、きめの細かいしっかりとした泡を作る
  3. 湯船やシャワーで身体を濡らして、汚れを落ちやすくする
  4. 泡立てた泡をたっぷりと使って、身体のすみずみまで手でしっかりと洗う
  5. 関節やしわになりやすい部分もしわを伸ばして洗う
  6. 顔や目のまわり、湿疹や赤みがある部分もしっかりと洗う
  7. 洗った後は、ぬるめのお湯で十分にすすぎ、石鹸が残らないようにしっかりと洗い流す
  8. 身体を拭く時は、タオルで包みこみ押さえるようにして水分を吸い取る

体や顔の洗い方のポイントとして大切な事は「丁寧に、しっかり洗う事」が大切です。たとえば、きめの細かい泡を作ったら、その泡をたっぷりと使って体を洗うのがコツです。泡をつけただけでは汚れは落ちません。しっかりと手で、丁寧にすみずみまで洗いましょう。 

2)適度な「保湿」水分を補うことで、乾燥や肌荒れを防ぐこと

入浴すると、皮膚の脂分が洗い流されます。そのため、何もしない状態でいると、すぐに皮膚が乾燥してしまいます。入浴後、5分以内に保湿剤を塗りましょう。
 
保湿剤は、無理にこすらず、やさしく手のひらで広げます。関節やシワがある部分は、皮膚をのばして塗ります。目や耳の周りも忘れずに塗りましょう。
アトピー性皮膚炎の症状があるときはもちろん、症状がないときでも、日常的に保湿することが大切です。保湿剤には、様々な種類があり、のびが良いものや、べたつかないものなどもあります。好みや季節などに合わせて、使用感の良いものを選びましょう。また大保湿因子類似成分が入った保湿剤もあります。大保湿因子類似成分とは主に3種類あります。
 

  • 天然保湿因子(水分をおぎなう角質細胞の内部に水分をたっぷり補給します。アミノ酸などの成分)
  • セラミド

(水分をたもつ水分保持作用が高く、角質細胞の間を埋めてうるおいを保ってくれます。)

  • 皮脂

(水分をにがさない。皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。皮脂類似成分にはスクワランなどがあります。)
 
この3つが大保湿因子類似成分です。最近では、新生児期の早いうちから全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎になるリスクを3割減らすことができたという報告もあります。保湿をこころがけ、皮膚を乾燥させないことがアトピー性皮膚炎の効果的なスキンケア方法では、とても大切です。
 

3)「刺激から守る」刺激物やストレスを避ける。

バリア機能が低下している皮膚は外界からの刺激に敏感です。刺激から皮膚を守る事が大切です。例えば身近な刺激として衣類などの化学物質や刺激物を避けることが大切です。また、とうがらし、アルコールなどの刺激物は体を温めてかゆみを引き起こします。そして日々、ストレスをためない事も大切です。ストレスを感じると無意識に肌をひっかく人が多いようです。外界からの化学物質やストレスといった「刺激」は体内でサイトカインやタンパク分解酵素などを放出させ、皮膚炎を引き起こします。日常生活において、シャンプー・石鹸・イソジン消毒液・外用薬・スキンケア製品には特に注意が必要です。かゆみの原因になっているかもしれません。
 
■まとめ
アトピー性皮膚炎の効果的なスキンケア方法である「清潔」「保湿」「刺激から守る」についてご紹介致しました。アトピー性皮膚炎は慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。日常生活の中での効果的なスキンケアはアトピー性皮膚炎症状の悪化を防ぐことができます。